一つの「勲章」

福岡県糟屋郡の畳屋

小西畳店です。

最近すごく感じることを。

現在、畳の世界でも機械化が進んでいます。しかしその機械を扱うには「操作」ではなく「技術」が必要です。また、いくら機械化が進んでも全て機械で行えるわけではなく、人の手で加工する必要があります。

「綺麗な手をしてる」普段はそう言われると褒め言葉と受け取れますが、職人の世界では逆の意味に。

畳の世界に入って私の手も少しずつですが変化してきました。

糸を引く際に使う指にできるタコ。針を押し出す為に使う手のひらの厚み。少なくはなってますが、藁の畳床を加工する際に藁で切って厚くなる手の皮。時には、包丁の扱いが悪く指を切ったり、針を自分の指に刺したりと。日に日に手の傷が増えています。

最近出会った畳職人として50年の方の手はとても分厚く、手のひらはガサガサ。一般的にはとても綺麗とは言えない手。

何千枚、何万枚という畳を作り上げることで出来る手。一朝一夕ではなくその人の畳職人として歴史が作り上げる手。

それはまさに、職人として「一つの勲章」

私の手はまだまだ恥ずかしい「綺麗な手」

この自分の手がいつの日か「職人の手」・「勲章」と呼べる日がくるように、日々精進したいと思います。

ブログのランキングに参加しとります!押しちゃってーん!


にほんブログ村


にほんブログ村

[contact-form-7 404 "Not Found"]