僕のいた街。ロンドン。3

福岡県糟屋郡の畳屋

小西畳店です。

前回からの続きを。。。

1.ロンドン到着。

出発日が決まり、1か月前になった時辺りから

楽しみな気持ちと不安な気持ちでいっぱいでした。

でも日に日に楽しみな気持ちの方が強くなり、

私の21歳の誕生日の1週間後出発。

飛行機内で「19/果てのないの道」を聞きながら。

トランジットは香港。

コーヒーを買う時初めての英語で注文。

店員から日本語での返答。

肩透かし・・・。

オーストラリアとは違いハプニングなしで

ヒースロー空港到着。

学校が手配したタクシーに乗り込み、

ホームステイ先へ。

車内では「Hi-STANDARD/STAY GOLD」を聞きながら。

ホームステイ先到着。

ドキドキしながら玄関のドアをノック。

緊張しながら家へ入り、自己紹介。

「お茶飲む?」と聞かれて、

出てきた紅茶を飲んだ時、

 

 

「イギリス着いた!!!!」

とそこで実感がわきました。。。。。

2.ホームステイ生活

到着から約2か月程ホームステイをしていました。

私のホームステイ先は5人家族でそれも男3人兄弟で我が家とまったく同じ家族構成。

とてもフレンドリーで、一家全員サッカーのトッテナムファン。

ホームステイ先のお父さんは特に大ファンで試合でトッテナムが負けるとすごく落ち込む人でした。笑

ホームステイ先のお母さんは、小学校の教師で英語の分からない私にとても簡単な英語で会話をしてくれ、毎夕食時にはイギリスの伝統や歴史、観光地を教えてくれました。

また私に学校であったことや日本のことを質問してくれるのでとても勉強になりました。

語学学校の友達にホームステイ先のことを聞くと、

門限や、シャワーを浴びる時間や時間帯の決まり、洗濯の回数制限があり、中にはルールを破ると金を要求するような家庭もあったようで私はとても良いホームステイ先に当たったのだと思います。

日本とは違い「お客様」につくし、おもてなしをするのではなく、家族の様に接してくれたのがとても嬉しく、また新鮮に感じる体験でした。

 

 

3.シェアハウス生活

2か月ホームステイ生活をしその後、語学学校で仲良くなった友達とシェアハウス生活をしました。

日本では実家住みで1人暮らしはもちろん、シェアハウスでの生活は初めてで最初はとても不安でした。

私達の選んだシェアハウスは韓国人オーナー家族と私たち日本人2人、あと1人は入れ替わる家でした。

1人1人部屋が分かれてあり、キッチン、トイレ、バスルームは共用。

みんながみんな気を使い合うので何も問題なく生活していました。

唯一あげるとすれば、共用の冷蔵庫がキムチ臭かったくらいです。笑

その後また別の場所でシャアハウスをしたのですが、そこは前の家とは違いみんなで集まれるリビングがあり、ほぼ毎週末ルームメイトで集まり料理を作ったりお酒を飲んだりととても楽しく生活を送っていました。

最初は抵抗のあったシェアハウス生活。

しかしいざやってみると、とても楽しい思い出ばかりです。

シェアハウスを探す時にとても印象深かったことがあります。

ロンドンではシェアハウスをする家が多く、スーパーの掲示板に張ってあるシェアハウス募集の張り紙やネットで募集情報を探してその家のオーナーに電話をし、見学に行ったりして家を決めます。

条件は家によって様々で女性限定、非喫煙者限定、学生不可、中にはこの国籍の人は不可など。

私達がその中から何件か候補を見つけ各家のオーナー電話した際まず初めに、国籍を聞かれました。

そして私が「日本人」だと伝えるとどの家のオーナーからも即決を求めれました。

これにはとても驚きました。

日本人は部屋を綺麗に使うイメージがあり、どのオーナーも日本人に住んでもらいたいとの理由でした。

自分自身が日本人であるという誇りを持つことができ、そのイメージを作りあげた今までの「日本人」の功績はすごいものだと感じました。

また自分自身の行動=日本人のイメージを作りあげる。

そう思うと今までの良い日本人のイメージが悪い方へ変わらないようにしっかりとした行動が必要だと考えさせられました。

 

4.語学学校生活

私は約10か月程ロンドンに滞在しました。そしてその間語学学校へ通っていました。

通っていた語学学校には様々な国から幅広い年齢層の人が通っていました。

授業自体が英語であるので、英語が大の苦手な私は最初まったく授業内容が理解できずでしたが、徐々に理解ができるようになりました。

ここで最初に感じたことは、今まで中学、高校の英語の授業で聞いてた英語は、日本人の英語の先生の「日本語なまりの英語」とCDなどに録音されてある「聞き取りやすい綺麗なネイティブの英語」の2つだけだったということ。

第二言語として英語を勉強している人の話す英語は今まで聞いたことなくこれに慣れるのにとても大変でした。逆もまたしかりで日本語訛りの私の英語(そもそも英語能力がないから?)は聞き取りづらいと何度も言われました。。。

しかし会話は決して言葉だけが必要ではなく、顔の表情や身振り手振りで伝わると感じれたのは大きな経験でした。

そしてもう一つ感じたことは自分自身が日本という国について知らなかったこと。

授業の中で自国のことを発表する授業があり、その際自国の伝統文化、生活様式、政治経済、地理のことなど聞かれ他の国からきた同年代の人達はしっかりと答えれているのにも関わらず私自身は少しのことしか答えることができませんでした。

実家は畳屋で剣道を10年以上と日本の文化に触れてはいたものの、他のことは何も知らないのだと実感しました。

幼い頃から海外に憧れ、留学して一番感じたことは自国のことを何も知らない。

この経験はなにより貴重な体験だったと思います。

私は海外にでることで日本の良さを知ることができました。しかし本当の海外の良さを知るには日本のことを知らなければ比較できないと知りました。

現在小学生で英語の授業が導入され始めたと聞きます。またグローバル化がどんどん進んでいる現状です。

確かに英語を学び、知り、会話できるようになるのはとても大切だと思います。それと同時に自国の文化を学び、自国のことを知ることがなによりも大切だと私は留学を通じて考えるようになりました。

5.最後に

3回に分けてロンドン留学のことについて書いてきました。

この10か月の留学はとてもタメになりました。

書いてませんが元々好きだったファッション、音楽はさらに好きになりました。

こんなことを書いたのですが日本語能力が足りないと改めて感じました・・・・・。

勉強します!

不正やロゴの問題で最近とりあげられる2020年の東京オリンピック。

このオリンピックでは海外の人が日本に来て、日本という国を知ってもらうチャンスでありまた、日本人が日本のことを知るいい機会だと思います。

畳屋として働きだして畳の数、畳の部屋の数の減少をとても感じます。これの一つの原因として畳屋業界が現在の生活様式に合わせて対応、進化できてない。またしているのにそれが伝わってないのが一つの原因だと思います。これは畳業界全体の課題です。

と同時にもう一度日本人に畳を含め日本の文化について知っていただけたらと思います。

そのキッカケになるように今後もブログを続けていこうと思います!

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