畳屋による、畳のこと。
福岡県糟屋郡の畳屋
小西畳店です。
今日は畳屋のblogらしく畳のトリビア(?)を。。。
畳のサイズの違いご存じでしょうか?
一見、どの畳も同じようなサイズに見えますが実は違っています。
元々は5つのサイズの基準のある畳。その基準からさらにお部屋の寸法を測り、お部屋の大きさに合わせ畳を作っています。洋服で言うところのオーダーメイドの様なものです。
今日はその5つの基準とその5つの基準ができた理由を。。。
①5つの基準
上に書いたように畳には5つのサイズの基準があります。
1.京間(6尺3寸×3尺1寸5分=191cm×95.5cm)
2.六一間(6尺1寸×3尺5分=185cm×92.5cm)
3.中京間(6尺×3尺=182cm×91cm)
4.江戸間(5尺8寸×2尺9寸=176cm×88cm)
5.団地間(5尺6寸×2尺8寸=170cm×85cm)
の5つが畳のサイズの基準となります。ちなみに1尺は30.3cm、1寸は3.03cm1分は0.303cmです。
ちなみにどのサイズも比率は2:1になってます。
現在はこれを基準に部屋の寸法を測り部屋に合うように畳を作っていきます。
②5つの基準の生まれた理由
5つの基準の名称を見ると分かるように地域により基準ができたようです。その違いが出来た理由は、
1.地方毎、時代毎に検地などの際の尺度に違いがあったという歴史上の理由。
2.京都をはじめとした関西では畳(京間)を基準に建物を建てる「畳割り」という方法を、関東(江戸間)では先に家を建て、柱の真から柱の真までの一定の間隔を基準とする「柱割り」という方法が使われていた為。
「柱割り」は江戸時代に関東方面で建物を短期間で量産化する必要性が高まり、そのため柱寸法の規格化し効率性をあげるために使われる様に。
その後「柱割り」の方法が地方に広がっていき、京文化の影響を受けた岡山、広島、山口などの山陽地方で六一間が、名古屋、岐阜、福島、山形、岩手、北陸、沖縄の一部で中京間が広がっていきました。
明治時代以降、住宅建設ラッシュもあり住宅の規格化などが進み団地間ができました。
現在の多くは「柱割り」での住宅が多く、神社やお寺などの一部で「畳割り」の方法で建てられています。
また畳の基準としては一軒家のお宅は「江戸間」マンション、アパートなどでは「団地間」の畳が敷いてあるところが多いです。
この説明でお分かりいただけたでしょうか。。。。
ちなみにご紹介したのは一説によるものです。
意外と知られていない畳の大きさの違い。
皆さんのお家にはどの大きさの畳が敷いてありますか?
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